いつか誰かが、自分が望む最高の幸せ環境を携えて現れてくれる…
理想の職場が、上司が、部下が、社長が、結婚相手が、役人が、政治家が、大家が、友人が、先生が、家族が、ペットの猫が、ディーラーが、株価が、投資ファンドが、パチンコ台が、ソフトウェアが、ケータイが、天使が、グルが、医者が、作家が、弁護士が、ご近所が…
それは幼児期の満たされなかった悲しい願いの数々、記憶の断片がみせる残像
ともすれば、生涯をかけてその願いを追い続け、一生を終えるエゴもある
旧世代には多いだろう
一生懸命、親の背を追いかけ、親の欲望を満たそうと搾取され続けた奴隷属
純粋といえば美しく
馬鹿といえばあまりに馬鹿
この悲しいほどウブな残像保持者の満たされぬ願いをあたかも満たせるフりをして、あらゆるビジネスは成立する
政治や宗教さえ、いや、それこそまさに、残像・幻想がなければ成立し得ない架空のシステム
実存の消滅は、かくも悲しくウブで純粋でひたむきなだけの奴隷市民を創出した